こんにちは。
Wild samuraiです。
今回は私がパッシブ投資でおすすめをするS&P500インデックスの特徴をまとめます。
一つ目の事実 〜勝率〜
こちらのデータは1970年から2019年までの過去50年間の成績をまとめたものです。
赤のボリュームが配当を含めたS&P500のリターンです。
これまでの平均が赤い横棒で示されていますが、10.22%の平均リターンです。
また、過去50年間で勝率は40勝10敗となります。
つまり勝率80%ということです。
一般的に投資とは勝つことが難しいと思われるかもしれませんが、S&P500の勝率を知ることでその認識は覆されます。
二つ目の事実〜成長率〜
仮に1970年の1月1日に1ドル投資していた場合、2019年には1ドルが150.73ドルに増加しています。
つまり成長率はなんと150倍超えとなっています。
3つ目の事実 〜ボラティリティ〜
ボラティリティ(価格変動の度合い)を長期で見るとリターンは安定するということがわかっています。
こちらの表では5年、10年、15年と年数ごとに投資をしていた場合どうなるかが記載されています。
仮に5年間投資をしていた場合、プラス値が28.56%、マイナス値がー2.35%となります。
10年間ならプラス値は19.21%でマイナス値はー1.38%となります。
そして15年を超えてからは最低の振れ幅でも4.24%のプラス値になります。
1970年から15年で区切ったとしても、最低のリターンが4.24%となっています。
つまり15年以上投資していれば理論上負けることがなく、損をすることはないということがわかります。
また、長期投資になればなるほどプラス値とマイナス値の価格変動の幅が狭くなっていくこともわかります。
逆に1年間のみの短期の投資をしていた場合でもプラス値は37.58%からマイナス値はマイナス37%と価格変動の差が激しくレンジ(損益の幅)も広いため非常にリスクが高いことがわかります。
つまり、長期スパンでの投資のメリットは価格変動の最大値と最小値の幅が小さくなっていき、リスクが大幅に減って安定することにあります。
15年以上投資をした場合には最低の振れ幅でも4.24%のプラス値になります。
15年以上の長期投資を前提とすれば負けることはないということです。
ここから先は事実から学ぶ教訓となります。
4つ目の教訓 〜ドローダウン〜
ドローダウン(最大損失)のリスクを知っておきましょう。
何事にもメリットとデメリットが存在します。
事実S&P 500は過去50年間で、40勝10敗の優秀な銘柄ですが、過去50年間で10敗している年があります。
その中で過去最大ドローダウンはマイナス51%の記録があります。
この年で起こったことはリーマンショックです。
これは投資をする上では必ず知っておくべきポイントです。
仮に100万円の投資をしてドローダウンが51%の場合、あなたの資金は49万円となってしまいます。
しかし、長期的にみることで最終的には増加していくので途中でやめることは絶対にしないでください。
資産が一時的に半分になるリスクを背負っていますが、正しい知識を持ち、長期投資を前提に考えていれば問題はありません。
5つ目の教訓 〜連続マイナス〜
過去50年間で見ると2年以上連続マイナスが出た年は極めて少ないです。
その回数は50年間でわずか2回のみです。
2年連続が1回。3年連続マイナスが1回の計2回しかありません。
連続マイナスはめったになく非常に珍しいケースです。
こちらも覚えておきましょう。
6つ目の教訓 〜平均リターン〜
こちらの図は過去50年間の損益をグラフ化したものになります。
これらの数値の平均をとると10%強となりますが、データで見るとプラスだったりマイナスだったり、極端な値を示すことが多く、毎年安定して平均値周辺に位置することはまずありません。
株式投資は非常に良いか・・・非常に悪いか・・・という極端な値を示すことがほとんどです。
このように基礎的な知識を頭に入れておかないと10%強という平均値に惑わされて右往左往してしまうことが多いです。
投資とは平均リターンに惑わされず、常に長期的な視点を持っていなければなりません。
6つ目の教訓 〜為替リスク〜
S&P500はアメリカのインデックスなのでドルで投資する必要があります。
S&P500を購入した場合、購入した時は1ドル100円でも投資が終わった後に1ドル80円になった場合、20%の損になってしまいます。
しかし、ここ20年から30年の現在の為替は120円から80円の間を行き来しています。
つまり、為替リスクは±20%ほどとなります。
株価の変動率と比べると為替の変動率は少ないので、大きなリスクではありません。
8つ目の教訓 〜配当〜
配当は長期で見るととても重要になります。
1960年から2010年までのデータを見ると
配当が含まれていない S&P 500のパフォーマンスは、これだけの年月をかけてもわずかな増加していないことがわかります。
対して、ここに配当を含んで複利効果がある場合、同じ年数でも非常に増加しています。
つまり重要なのは配当であり、配当を再投資してこその利益率という考えになります。
最後に 〜買い方〜
WikipediaでS&P 500について検索してみましょう。
その際、日本語版の表示にしてください。英語版の利点はスペックがよく分かるところにあります。
一方、日本語版の利点は投資商品のことが細かく載っています。
S&P 500の購入先は複数ありますが、その主な違いは運用コストです。
例えばヴァンガードS&P 500などは比較的安いものになります。
ETFというのは株式上場している投資信託を表すものです。
投資信託と書かれているものは、上場していない投資信託を表します。
株式同士の構造を簡単に説明すると株式投資は「投資家・証券会社・運用会社・株式市場」の4つの関係で構成されています。
投資家は株式の買い手です。証券会社は株式を販売する会社です。sbiや楽天などです。
運用会社は株式を運用する会社です。ブラックロックやステートストリート、ヴァンガード、三菱UFJ投信などです。
ETFではない投資信託と呼ばれるものがこちらです。
そして最後に株式市場があります。
ETF はこちらに分類されます。
ETF というのは株式上場している投資信託を表すものです。
当然、株式市場にはアメリカの市場や日本の市場など各世界にはたくさんの市場が存在します。
S&P500の500の企業はアメリカの株式市場に存在します。
注意点として先ほどの表に載っていない商品だった場合、それが本当に S&P500なのかをしっかり確認してください。
NSCI国債といった別のものかもしれないことがあります。
中型株や小型株を集めたものかもしれません。